エラー処理は、プログラムでのエラーに対応し、その状態から回復するための処理です。Swift は、実行時に回復可能なエラーをスロー、キャッチ、伝播および処理するファーストクラスサポートを提供しています。

実行を完了することや、有効な出力をすることが保証されていない場合があります。値が無いことを示すためにオプショナルを使用しますが、処理が失敗したときに、それに従ってコードで対応することができるよう、何が原因で失敗したかを理解できると効果的です。

例として、ディスクのファイルからデータを読み出し、処理するタスクを考えてみます。指定されたパスに存在しないファイル、読み出し許可権限を持たないファイル、互換性のある形式にエンコードされていないファイルを含め、このタスクは様々な原因で失敗します。これらの異なる状況を区別することで、プログラムがエラーを解決したり、解決できないエラーをユーザに伝えられるようになります。

NOTE
Swift のエラー処理は、Cocoa と Objective-C での NSError クラスを使用するエラー処理パターンと互換性があります。このクラスについての詳細な情報は、『Using Swift with Cocoa and Objective-C (Swift 2.2)』のエラー処理を確認してください。

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