Swift は、Bool と呼ばれる、基本的なブール型を持っています。ブール値は論理値とも言われますが、真または偽のいずれかになるためです。Swift には、2 つのブール定数値 true と false があります。

let orangesAreOrange = true
let turnipsAreDelicious = false

orangesAreOrange と turnipsAreDelicious の型は、ブールのリテラル値で初期化されているため、Bool と推論されます。Int や Double と同様、定数や変数の宣言時に true や false を与える場合には、Bool として宣言する必要はありません。定数値や変数値の型が明らかな場合には、型推論によって、Swift のコードは簡潔で読みやすくなります。

ブール値は、if 文のような条件文で特に効果的です。

if turnipsAreDelicious {
    print("Mmm, tasty turnips!")
} else {
    print("Eww, turnips are horrible.")
}
// "Eww, turnips are horrible." と出力

if 文などの条件文の詳細は、Control Flow でカバーされています。

Swift の型安全性により、ブールでない値が Bool の代わりに使われることを防ぎます。次の例は、コンパイル時エラーを報告します。

let i = 1
if i {
    // この例はコンパイルできず、エラーになる
}

次の例は有効です。

let i = 1
if i == 1 {
    // この例はコンパイルできる
}

i == 1 の比較結果は Bool 型となるため、2 つ目の例はタイプチェックを通過します。i == 1 のような比較について、Basic Operators で扱われています。

この型安全性のアプローチにより、思いがけないエラーを防ぎ、コードの意図を明確にします。


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