Swift は、iOS、OS X、watchOS、tvOS アプリケーション開発のための新しいプログラミング言語です。にもかかわらず、Swift は C や Objective-C での開発経験がある方になじみやすいものとなっています。
Swift は、C や Objective-C にある基本型の独自バージョンとして、整数に Int
、浮動小数値に Double
や Float
、ブール値に Bool
、そしてテキストデータに String
を備えています。Swift は、Collection Types で解説しているように、Array
、Set
、Dictionary
という 3 つの重要なコレクション型の強力なバージョンについても備えています。
C と同じく、Swift には名前で識別して値を保存、参照するための変数があります。Swift には変数の値を変更できない定数があり、C の定数よりもさらに強力です。定数は Swift のいたるところで使われており、コードをより安全でクリーンにしています。
よく知られている型に加えて、Swift はタプル型のような Objective-C には無い型を導入しています。タプルは、複数の値をグループ化することができ、関数の戻り値として返すことができます。
Swift は、オプショナル型についても導入し、存在しない値を扱うことができます。オプショナルは、「値があり、x と等しい」ともなれば、「値が無い」ともなります。オプショナルを使うことは、Objective-C においてポインタで nil
を扱うことに近いですが、クラスだけでなく、あらゆる型に対して有効です。オプショナルは、Objectice-C での nil
ポインタよりも安全で表現しやすいだけでなく、Swift が持つ多数の強力な機能の中心にあります。
Swift は型安全(タイプセーフ)な言語で、コードにおいて値の型が明確になっています。String
が要求されているコード部分に、誤って Int
が渡されることを防いでくれます。同様に、オプショナルではない String
が要求されているコード部分に、オプショナルの String
を渡してしまうことも防いでくれます。これにより、開発の早い段階でエラーを発見し、修正できるようになります。
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