1.2.2. 制御フロー | Swift ツアー | Swift

条件には if または switch を使い、ループには for–in、for、while または repeat–while を使います。条件またはループの変数を丸括弧で囲む必要はありません。本体を囲む波括弧は必須です。

let individualScores = [75, 43, 103, 87, 12]
var teamScore = 0
for score in individualScores {
    if score > 50 {
        teamScore += 3
    } else {
        teamScore += 1
    }
}
print(teamScore)

if 文の条件は Boolean 式にする必要があり、このコードを if score { ... } とするとエラーになります。暗黙のうちにゼロと比較されるようなことはありません。

if と let を合わせて、存在しない可能性のある値に使うことができます。この値のことをオプショナルと呼び、値を含んでいるか、または値が無いことを示す nil を含んでいるかになります。型の後にクエスチョンマーク (?) を置き、値をオプショナルとして示します。

var optionalString: String? = "Hello"
print(optionalString == nil)

var optionalName: String? = "John Appleseed"
var greeting = "Hello!"
if let name = optionalName {
    greeting = "Hello, \(name)"
}

オプショナルの値が nil の場合、条件式は false と判定されて波括弧内のコードはスキップされます。nil でない場合は、オプショナルの値がアンラップされて let の定数に代入され、コードのブロック内で利用できるようになります。

オプショナルの値を扱う別の方法として、?? 演算子を使ってデフォルト値を与えておくことができます。オプショナルの値が無い場合は、デフォルト値が代わりに代入されます。

let nickName: String? = nil
let fullName: String = "John Appleseed"
let informalGreeting = "Hi \(nickName ?? fullName)"

switch は、整数や一致だけに限らず、様々なデータ型と比較演算子をサポートします。

let vegetable = "red pepper"
switch vegetable {
case "celery":
    print("Add some raisins and make ants on a log.")
case "cucumber", "watercress":
    print("That would make a good tea sandwich.")
case let x where x.hasSuffix("pepper"):
    print("Is it a spicy \(x)?")
default:
    print("Everything tastes good in soup.")
}

一致する case 文のコードを実行後、プログラムは switch 文から抜けます。プログラムが次の case を続けて実行することは無いため、明示的に各 case の最終行で break する必要はありません。

辞書の内容を繰り返すためには、for–in を使って各項目のキーと値のペアに名前を付けます。辞書は順序の無いコレクションで、キーと値の順序は一定ではありません。

let interestingNumbers = [
    "Prime": [2, 3, 5, 7, 11, 13],
    "Fibonacci": [1, 1, 2, 3, 5, 8],
    "Square": [1, 4, 9, 16, 25],
]
var largest = 0
for (kind, numbers) in interestingNumbers {
    for number in numbers {
        if number > largest {
            largest = number
        }
    }
}
print(largest)

条件が変化するまでコードのブロックを繰り返すために while を使います。条件をループの最後に置くことで、少なくとも 1 度はループが実行されるようにすることもできます。

var n = 2
while n < 100 {
    n = n * 2
}
print(n)

var m = 2
repeat {
    m = m * 2
} while m < 100
print(m)

ループ内でループ回数（インデックス）を参照するには、..< を使ってインデックスの範囲を指定します。

var total = 0
for i in 0..<4 {
    total += i
}
print(total)

..< による範囲指定は大きいほうの値が含まれず、... による範囲指定では大きいほうの値も含まれます。

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